トレーラーのリフトアクスル機能とは?仕組みとメリットを解説
最終更新日:2026年10月22日
トレーラーのリフトアクスル機能とは、トレーラーの車軸を持ち上げ、タイヤを路面から浮かせて走行できる機能のことです。荷物を積んでいるときは複数の車軸で荷重を支え、空荷のときは必要な車軸だけを接地させることで、効率のよい走行が可能になります。
また、高速道路の料金は車種区分によって決まるため、車軸の扱いはコスト面にも関わる要素です。この記事では、リフトアクスルの基本的な仕組みとメリット、運用するうえでの注意点を、鋼材輸送・海上コンテナ輸送を行う株式会社K TEAMの視点で解説します。
目次
リフトアクスルとは?基本的な仕組み

車軸を持ち上げてタイヤを浮かせる機能
リフトアクスル機能とは、トレーラーに備わった車軸のうち一部を持ち上げ、タイヤを路面から浮かせた状態で走行できる機能です。接地する車軸の数を状況に合わせて変えられる点が特長です。
タイヤが浮いたトレーラーを見かけると、故障しているように見えるかもしれません。しかし、リフトアクスルを備えた車両では通常の使い方のひとつです。
積載時と空荷時の接地状態の違い
荷物を積んでいるときは、複数の車軸で荷重を分散して支えます。荷物を降ろした空荷のときは、必要最低限の車軸だけを接地させて走ります。状況ごとの違いは次のとおりです。
トレーラーの構造全般についてはこちらの記事もご覧ください。
▼ トレーラーのシャーシとは?構造・役割と輸送現場での使われ方
メリット①:荷重に応じた効率走行
リフトアクスルの1つ目のメリットは、積んでいる荷物の重さに合わせて接地する車軸を変えられることです。
接地するタイヤが減れば、車両にかかる負担も抑えられます。乗りものニュースでも、車軸を上げることで車両の負担が減ると紹介されています。空荷で走る時間が長いトレーラー輸送では、走行の効率を高められる機能といえます。
鋼材や海上コンテナなどの重量物を運ぶ場合は、積載時には複数の車軸でしっかり荷重を支える必要があります。リフトアクスルは、積載時の安定性を確保しながら、空荷時の走行効率も高められる点が評価されています。
メリット②:高速道路料金のコストカット
高速道路料金は車種区分で決まる
高速道路の料金は、車軸数などをもとにした車種区分によって決まります。国土交通省が公表している車種区分でも、車種ごとに車軸数の条件が定められています。
乗りものニュースでは、2軸以上のトレーラーは最も料金が高い特大車に区分されると紹介されています。また、車軸を上げることで大型車の区分になる場合があるとも紹介されています。
料金差の具体例
同記事では、東北自動車道の浦和ICから青森ICまでを平日昼間に走行した場合の料金が例として示されています。
「参照:乗りものニュース」、「参照:国土交通省 高速道路の車種区分」
POINT
上記の例では、料金差は15,200円(約4割)にのぼります。長距離を走る機会が多いほど、リフトアクスルによるコスト面の効果は大きくなります。
K TEAMが導入しているリフトアクスル搭載車両
株式会社K TEAMでは、2024年4月にエアサスペンションとリフトアクスルを搭載した新しいトレーラーが納車されました。
エアサスペンションの採用により、走行中の振動を抑えられる点も特長です。積載時は複数の車軸で荷重を分散し、空荷時は必要最低限の車軸で走行できます。車両の詳しい仕様や写真は、車両紹介記事で公開しています。
導入車両の詳細についてはこちらの記事もご覧ください。
▼ エアサストレーラー(リフトアクスル搭載)の車両紹介
トレーラーの車体構造についてはこちらの記事もご覧ください。
▼ トレーラーのシャーシとは?構造・役割と輸送現場での使われ方
運用時の注意点・現場での使われ方
車軸を上げると接地車軸の負担が増える
車軸を上げると、地面に接している車軸で荷重を支えることになります。そのため、荷物を積んだ状態では、車軸を浮かせてよいかどうかを慎重に判断する必要があります。
リフトアクスルは、積載時には複数の車軸で荷重を分散し、空荷時に必要最低限の車軸で走るという使い分けが基本です。
道路の制限値を守る
道路を走行する車両には、道路法に基づく車両制限令で定められた制限があります。国土交通省が公表している主な制限値は次のとおりです。
車軸を浮かせると、接地している車軸1本あたりの負担が大きくなります。そのため、軸重などの制限値を守って運用することが前提です。リフトアクスルは、ルールを守ったうえで効率を高めるための機能として使われています。
トレーラーと海上コンテナ輸送の流れについてはこちらの記事もご覧ください。
▼ トレーラーの連結作業について
まとめ
リフトアクスル機能は、トレーラーの車軸を持ち上げ、積載状況に合わせて接地する車軸を変えられる機能です。主なポイントは次の3点です。
- 積載時は複数の車軸で荷重を分散し、空荷時は必要最低限の車軸で走行できます。
- 車軸を浮かせることで、高速道路の車種区分が変わり、料金が下がる場合があります。
- 車軸を上げると接地車軸の負担が増えるため、軸重などの制限値を守って運用することが前提です。
株式会社K TEAMでは、エアサスペンションとリフトアクスルを搭載したトレーラーを導入し、鋼材輸送と海上コンテナ輸送に取り組んでいます。トレーラーの仕組みや車両についてさらに知りたい方は、次の関連記事もあわせてご覧ください。
エアサストレーラーの車両紹介はこちらの記事をご覧ください。
▼ エアサストレーラー(リフトアクスル搭載)の車両紹介
トレーラーの構造についてはこちらの記事もご覧ください。
▼ トレーラーのシャーシとは?構造・役割と輸送現場での使われ方
執筆者株式会社K TEAM Web担当
プロフィール愛知県あま市を拠点に、鋼材輸送と海上コンテナ輸送を行う運送会社のWeb担当です。トレーラー輸送の現場情報や車両情報を発信しています。
株式会社K TEAMは愛知県あま市・弥富市の運送業者です|ドライバー求人中
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